空間認知能力・プログラミングの基礎が身につく

中学・高校数学教諭(14年目)木村 俊彦

ナノドッツは、図形を作るために、まず粒の数をかぞえることから始まります。そのなかで、約数や倍数などの整数についての知識を身につけることができます。単に紙の上での計算として理解するよりも、数を図形として具体的にイメージできることで、より理解が深まることでしょう。また、簡単な平面図形から複雑な幾何学模様、そして立体図形に遊びながら慣れ親しむことができます。算数・数学で学ぶ図形の性質を感覚的に捉え、立体図形をイメージするための「空間認知能力」を高めるのに役立ちます。
さらに、ナノドッツは、説明書の通りに粒を組み立てていく訳ではありません。完成品から作る過程を自分なりにイメージして、部品を一つ一つ作って組み合わせていくため、作り方が一つではありません。つまり、どのように組み合わせて作り上げるかを、試行錯誤しながら考える必要があります。何を組み合わせるかだけでなく、組み合わせる順序や向きも重要です。磁力という制約があるからこそ、創造力や思考力が試されます。このように、ナノドッツを通して、論理的思考力や物事の仕組み(システム)を考える力が鍛えられます。これは、現在注目されている「プログラミング教育」で身につく力でもあります。